今回は、圧着ブリスター台紙とスライドブリスター台紙のご紹介です。
圧着ブリスターとは？
プラスチック素材の物と背面の台紙とが接着されているものです。代表的なパッケージで言いますと、歯ブラシや乾電池などがあります。
また、ブリスターパックや紙の素材、表面加工のブリスター糊での相性重要です。何でも良いわけではありません。
最も良い用紙は・・・〇〇製紙の〇〇、最も良い糊は・・・・〇〇工業の〇〇、最も良いブリスターパック（バブル）は・・・〇〇化学の〇〇、この3点のマテリアルのチョイスと圧着治具の作り方により圧着時間など生産のコストに関わる部分が大分変わります！勿論、低温で短時間で圧着加工が出来る方が生産能力も向上してコストダウンに繋がります。弊社では長年の経験値と実績により台紙の用紙の設定からブリスターパックの設計、更には圧着治具のノウハウまで取り揃えております。
ここで豆知識！ブリスターの一般的な素材は？？
ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）
・材料の厚さ：０．２～０．５
・材料の硬さ：ＰＰに比べて、硬い （ＰＥＴ・ＰＶＣで比べると同じくらいです）
・透明度：ＰＰに比べて、高透明 （ＰＥＴ・ＰＶＣで比べると同じくらいです）
・材料コスト：ＰＶＣに比べて、低価格
・品質：ＰＰ・ＰＶＣに比べて、素材にキズが入りやすい
ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）
・材料の厚さ：０．２～０．５
・材料の硬さ：ＰＰに比べて、硬い （ＰＶＣ・ＰＥＴで比べると同じくらいです）
・透明度：ＰＰに比べて、高透明 （ＰＶＣ・ＰＥＴで比べると同じくらいです）
・材料コスト：ＰＰ・ＰＥＴに比べて、価格が高い
・品質：ＰＥＴに比べて、素材にキズが若干入りにくい
挟み込み圧着ブリスター
上記の写真は、1枚ものの台紙の表面にブリスターパックを圧着させた製品ですが、こちらは台紙を2ツ折りにして、ブリスターを挟み込んで圧着させる製品です。2ツ折りにして穴を2つ空けることと、ブリスターを表面、裏面と分けると商品が表面から見ても、裏面から見ても丸見えになるという利点があります。
また、台紙同士もくっついているので簡単には剥がれません。下記の写真のように糊付けを甘くして、剥がすスタート位置を決めることもできます。（写真は分かりやすいように少し折り曲げてあります。）
シンプルなのにこだわった圧着ブリスターになりました。
スライドブリスター台紙
スライドブリスターとは、スライドさせて台紙を挟み込む機構からスライドブリスターパックと言います！下記の写真のようにブリスターパックの左右と上部の3方向を曲げて台紙を固定させます。
この折り曲げ加工は小ロット1,000〜30,000個程度は半自動の機械で折り曲げますが、大ロットは全自動で折り曲げます。このスライドブリスターパックの利点としては、商品を入れる際に特殊な機械などは使用しないでアッセンブリー加工が出来ますので、内職さんで梱包出来ますから、安価に出来ます！スライドブリスターパックの正面にシールを貼ればアイキャッチもバッチリです。ブリスターは、商品を入れる凸部にテーパーを付けてますので積み重ねて保管出来ます！
よって商品を入れる前の保管場所は省スペースで。台紙も1枚物ですので省スペースになります。このスライドブリスターパックを作る方法は2つあります。
ひとつは木型を制作して、試作を出します。試作校了後に、鋳物型を制作して金型を作る方法です。ですが木型は手作りで加工しますので精度は余り期待出来ません。ただ木型〜鋳物型〜金型は初期費用は安価に済みます！
もう一つの方法は3DCADシステムで設計して、樹脂型を5軸の切削機械にて削り樹脂型で試作をしてOK後に金型を制作する方法です。この金型はかなり複雑な形状でも切削可能になります。
上記2種の利点は？
圧着ブリスター台紙の利点は、紙台紙の形状が自由な事です。台紙と言えば真四角に角Rをつけたものが多いですが、圧着の台紙は、四角以外の形状も出来ます。例えば、ハートの形だったり、もしくはブリスターの圧着向きを斜めにして商品を斜めに飾ったりなど。なんとも創造するだけで頼もしいパッケージが出来上がりそうです。また、ブリスターの面積も小さくなるので、材料費がコストダウン出来ます。
スライドブリスター台紙の利点は、形状は四角しか出来ませんが、台紙を2ツ折りにすることで、デザインの内容項目がうんと取れます。もっと言えば、中面にまでデザインすることも可能です。
上記2点を踏まえ、製造数（LOT数）によって低コストで出来る方を選んで頂く事をお勧めします。また、圧着自体は近くの業者に頼みたいので、部材だけお願いしたい。圧着機械が無いので製品を弊社に入れて、商品梱包まで頼みたいという方大歓迎です。
※注意点 弊社の圧着ブリスターでは、食品、薬には対応していません。
圧着ブリスター、スライドブリスターのお問い合わせは、下記までご連絡ください。
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