蛍光インクを使用するパッケージの色あせテスト
化粧箱の退色の試験テストをしてみました
商品パッケージの店頭での陳列の際、蛍光灯でどれだけ色が退色してしまうのか?を耐光性試験してみました。
その経緯とは、3種類のシリーズのパッケージを店頭で販売した際に識別混同がないようにしっかり色をわけて陳列したいとのご要望からでした。
各特色の面積を多くとったパッケージデザインですので色による視覚での違いは一目瞭然です。
鮮やかだけど危険な色があります
しかし、問題がそのうち1種類のパッケージです。1種類のパッケージに蛍光ピンクの特色インクを使用したいとご要望いただきました。
特色の蛍光ピンクのインクは画像ではモニター画面での色の再現性がよくなく普通のピンクに表示されて伝わりませんが、実際のモノは発色がドキツく、まぶしいほど鮮やかです。ギラギラしています。
店頭で陳列されて積み重なった特色の蛍光ピンクの商品パッケージは、おそらく品数の多いドラッグストアでも店内で1番、映える商品になると想像できます。
この、特色をはじめとする蛍光インクは、退色(色褪せ)が著しいため、全面で使うパッケージではほとんど使用しません。今回の蛍光ピンクも店頭に陳列されると、蛍光灯の光にさらされ、鮮やかなピンクは持間の経過とともに色あせてしまい商品として何年も売れずに放置してある人気のない商品と認識されてしまう危険性があります。
今回のように平積みをメインに大量に入れる予定の商品だと、蛍光灯の光がダイレクトに当たります。PPなどの表面加工で色褪せを防ぐ方法もありますが、必ず色褪せはしてしまいます。
ここで、お客様にどのように退色するか?どれだけ色褪せるか?を見て頂くため耐光性テストしました。
パッケージと同じ特色をフェードメーター暴露にて変色、退色の耐光性試験です。
一番左は非照射部分、真ん中が20時間の照射、一番右は40時間の照射の結果です。上から見ていくと、特色のオレンジは40時間照射に退色が見られ、特色の水色はしっかりと認識できるほどの退色は見られませんが、特色のピンクは20時間の照射で著しい退色が見られます。
蛍光ピンクだけ拡大しました。
照射の目安ですが、店頭入り口のメインに陳列した場合、10時間で1ヶ月分が目安とななる様です。条件下にもよりますが、20時間が2ヶ月、40時間で4ヶ月が目安です。
色により、色褪せの程度の差があります。
蛍光ピンクの色褪せの蛍光色をはじめ、印刷のインクの色は退色します。
その対応として、耐光色専用のインクがあります(色により耐光インクがない場合があります)什器やPOPなど使用する期間、シーンに合わせ耐光インクをおすすめしています。
今回の特色蛍光ピンクは退色してしまうことを納得していただき、また、蛍光ピンクには耐光色専用のインクがないため、表面加工で退色のスピードを遅らせるだけになってしまう対処方法しかないことを、納得していただいての印刷となりました。
お客様が「すぐ売れちゃうから大丈夫、心配ない」と言うことで、印刷となりました。
ドラッグストア店頭に並んだ、特色ピンクのパッケージを視察に行ったところ、ピンクが映えていました。目立ちます。
お客様の読み通り、退色する前に店頭からなくなっていきます。すぐ売れて、すぐ増刷となりました。
今回は店頭での退色の心配はいりませんでした。
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