組み立ての早い化粧箱は底ワンタッチ式
化粧箱は組み立てる時間に早さが求められる場合があります。
ケーキを入れる箱は、お客様がショーケースからケーキを選び、その場で箱を組み立てケーキを中に入れてお客様にお渡しするという用途でを使用します。
この時、お客様にはお待たせしないように、ケーキの名称を覚えたり、レジの操作を早くしたりしますが、箱の組み立ても早さが求められます。この組み立てる早さは箱の底の形状機構により組み立て時間が変わってきます。
パッケージ化粧箱の底の組み方は大きく分けて4つあり、箱の組み立てやすさを考えたら底ワンタッチ式が一番です。
底ワンタッチ式の化粧箱の底組は糊で2箇所あらかじめ固定してあります。イメージとして飛び出す絵本のように、箱を広げていくと一緒に底が広がり最後にロックする部分で固定することで組み上がります。
文章での説明より、写真の説明の方がわかりやすいので写真をアップします。
1 折り畳んであるワンタッチ式化粧箱を取り出します。
2 左右を押しつぶすようにし、立体にしていきます。
3 続けて力を加え続けてください。
4 そのまま続けて力を加え続けてください。
5 底がロックされ、底が箱の形状になりました。
6 ケーキを入れる準備ができました。
余計なコストをかけたくない場合も底ワンタッチ箱
化粧箱の対角線を潰すように握るだけで、箱になるため組みやすさと早さを必要とする場合はワンタッチ式がお勧めです。
先にもあげたケーキ屋さんの他、内職さんでアッセンブリーをお願し、なおかつ部数が多い場合はワンタッチ式がお勧めです。ワンタッチ式にしておかないと作業時間=人件費なので内職費用が高額になります。ワンタッチ式でない化粧箱の場合、基本料金を割増にしている内職さんもあります。
余計なコストをかけたくない場合も、ワンタッチ箱がお勧めです。
もちろんデメリットもあります
組み立てやすいワンタッチ箱ですがもちろんデメリットもあります。
糊で底を止めているので重い商品の場合、底が抜けてしまうということです。
例えば、液体の洗剤500mlの6本パックは総重量は3kg前後になります。激しく動かせばワンタッチ箱だと底が抜けてしまいます。
一番重量が大きくても耐えられるのはN式箱ですが、問題は組み立てにお時間を要してしまいますので、組み立ての時間の早さを求めるときには使用できない機構の化粧箱です。
N式箱の組み立て速度は動画でこ確認ください。
重量の大きい商品の場合の対処法
化粧箱で耐荷重を大きくし、強度をアップします。重い商品でも底を抜けないようにしたい場合は、底に紙板の中敷を引いて対応します。手提げ付きの紙袋でよく見ると思います。
ワンタッチ箱にも重量のある商品の場合には、底に紙板の中敷を引くことで、かかる重量が分散し耐荷重が大きくなり、強度が増します。
しかし、せっかくのワンタッチ箱に1つ作業工程が増えてしまいます。
「この問題を解決しなければ」ということで設計しました。
底板もワンタッチな2役お得な箱を設計しました。
組み立てやすいワンタッチで耐荷重性と強度をアップできる底板の中敷をセットにできたら、今まで諦めていた重たい商品でもワンタッチ式を使えますし、内職さんの料金も工程そのままで、工賃そのままです。
そのワンタッチと中敷の2WAYを併せ持つワンタッチ化粧箱を開発設計しました。
底はワンタッチの形状で箱の対角線を潰すようにすれば箱が組み立てられます。
外から見たところは、一般のワンタッチ箱ですが、化粧箱の底に紙板の中敷を引けるよう、ワンタッチの底を大きくし中敷と併用できようにしました。
中敷をめくると、このような感じです。中敷にすることで力が分散され耐荷重性をアップできました。
耐荷重性のアップしたケーキ箱の完成です。
ケーキ箱では重たい商品は入れませんが、もう少し箱を大きくしてフラッペやシェイクなどの液体、氷菓子をテイクアウトする箱なら中敷がないと底が抜けてしまいます。そんな時にはワンタッチ化粧箱なのに、組み立てと同時に中敷が入る、耐荷重も兼ね備えたワンタッチ箱をお使いください。
ケーキ箱だけではなく、他の用途のワンタッチ箱でも中敷を付けた箱にできます。
中敷をめくります。
ワンタッチで箱を組み立てれば一緒に底板の中敷を敷いてくれます。
組み立てやすいワンタッチと耐荷重性をアップできる底板の中敷をセットにした、その名も「中敷ワンタッチ箱」。
ぜひ機会があればを「中敷ワンタッチ箱」、お使いください。
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