パッケージは商品の大事なお顔です
埼玉県の地域密着パッケージ製造会社、(株)藤田です。
今回は、効果的に上品な仕上がりを演出する、紙材質と特殊加工の組み合わせ例をご紹介いたします。この記事を読めば、箱製造で使える比較的安価な変わった紙や特殊加工を知ることができます。箱の納品が終わってから、こんな加工があるなんて!知ってたら利用したかった!とならないように是非チェックください。
清涼飲料水や化粧品などは原価がいくらもしないが、梱包資材費や有名な女優さんを起用したり、ゴールデンタイムに映像を流したり。CM等のPR費が販売価格のほとんどを占めているんだよ~!なんて話を耳にします。それほど、製品のイメージ戦略は売上に直結する重要な要素になっています。どんなに良い商品を作っても、見た目がいまいちではお客様に手に取ってもらえません。
逆に、パッケージで効果的に製品の強みを訴求できれば、たくさんの製品があふれる売り場で競合に大きく差をつけることができます。今回は、上質な雰囲気を印刷デザインだけではなく、材質と加工を駆使して、特別感を演出する際のおススメをご紹介しようと思います。
①気泡紙×箔押し
「気泡紙」とはザラザラしたようなパルプの繊維感が風合いの良い紙でして、一般的な表面が滑らかな厚紙ではつまらない、もっと質感のある用紙を使いたい、といった場合におススメの材質です。紙そのものがおしゃれですので、印刷をフルカラーで行うよりも、ワンポイントで箔押し等をすると大変高級感のある箱に仕上がります。
販売者の記載やJANの印刷等は墨1Cで済ませ、商品ロゴを箔1ポイントに抑えると、小ロットの場合でもフルカラー印刷よりコストが抑えられることがあります。高見えパッケージで実はコストダウンなんて最高ですね。お勧めは、箔工場の方で常に使用している金ツヤ、銀ツヤの箔です。艶消しの金銀箔やカラフルなメタリック箔もご用意はありますが、箔が受注生産の原反買取なるため、かなりの数量を生産しないと割高となります。
※黒い紙は上記以外にもいろいろな風合いのものがございます。ツヤ感=ケンラン黒/素朴な古紙感=エースボールブラック等…費用感もまちまちですので是非ご相談下さい。
②気泡紙×1ポイントカラ押しエンボス
ナチュラル系に仕上げたい際におススメの組み合わせがこちら。気泡紙は上記で紹介した通りですが、そこにエンボス加工を行います。ふんわりした風合いのベースにエンボスで模様が入ると、柔らかな陰影が生まれて主張しすぎない上品な雰囲気を演出できます。
ポイントは、印刷とエンボス加工をかぶらせないことです。紙に版を押し込んで跡をつけ、その陰影で凹凸感がでます。ですので、例えばロゴ印刷の上にピッタリ重ねてエンボス加工を行ったりすると、印刷の方が強く主張してしまいエンボスの良さが生かしきれません。目視ではエンボス感が分からず、手に取ってなぞれば凹凸がわかるかな~程度になってしまい、少し勿体ないです。「凸版で押し込む」「凹凸版で浮き上がらせる」どちらも可能ですが、凸版での浮き出しは版代、加工代ともに前者より割高です。
③印刷+弾きニス(疑似エンボス)
見た目の珍しさでイチオシなのがこちら。画像は、ベースは通常の板紙に特色1C印刷をしています。
印刷後に行う「弾きニス」加工でザラザラ感とツヤツヤ感を両方表現できます。加工内容としては、ニス引きとコーター引きを両方行うものです。ニスとコーター両方の加工が載った部分は、溶剤が化学反応を起こしてザラザラした質感になります。コーター加工のみの部分はツヤツヤぷっくりした質感になります。光を反射してキラッとしますので、上品な印象ながら売り場でよく目立ちますよ~。
化粧品の箱など、上品に仕上げたい場合にも合いますが、例えば飲料用のPOP等、水滴の表現にツヤ感を加えてシズル感を出したい時にも利用できるでしょう。疑似エンボスの仕組みは下記の記事でも詳しく解説していますのでよければご覧ください。科学の実験みたいで面白いです。
以上、コスト的にも使いやすい材質×加工を3点ご紹介しましたが、他にも様々な加工をとりそろえております。売り場でこんな加工を見かけたけどできるのかな?などございましたら下記ご連絡ください。(珍しい加工ほどコストや加工日数がかかり、現実的ではないものも多いですが…)内容確認の上、弊社で加工可能か確認しましてお見積り作成いたします。
埼玉県越谷市レイクタウンの商品パッケージ専門印刷会社
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