化粧箱の底の組み方形状って何がいいの?
化粧箱、紙箱の商品パッケージには色々な形状、そして種類があります。
中の商品がわかるように窓穴があったり、店頭の商品棚に開けるようにフック穴のヘッダーが付いていたりと様々です。
この化粧箱、写真で見えている部分の正面や天面はどのような形状かはすぐ分かりますが、底面はどうなっているのか?
下の写真は見た目には一般的な四角い化粧箱で違うのは大きさだけで、形状は全部同じです。種類は1種類に見えます。
しかし、見ためは同じでも箱の底の組み方はそれぞれ違っています。
箱の底の組み方の違いによって特徴があります。メリットとデメリットがあり、適材適所で使い分けることにり、コストを抑えることになります。
また、間違って使えば底が抜けてしまい箱としての用途で使用できなくなったり、使い勝手の悪い化粧箱になってしまいます。
その底面の底組形状の違いをご紹介していきます。
まず、形状と名称のをご紹介します。
底組み箱(地獄底)
底の部分の4枚の独立した羽を順序良く差し込むことにより、底部に強度が出ます。重い商品を入れたい場合には底組みをお勧めします。一度組むと抜けづらいため、地獄底箱と呼ばれています。
キャラメル箱(サック箱)
昔、森永やグリコのキャラメルを入れる箱がこの形状を使用していたことから、「キャラメル箱」という名称で呼ばれています。また、サック箱とも呼ばれています。
上下に差し込み口の蓋がある化粧箱です。
底ワンタッチ箱(ワンタッチ底)
底組みタイプは底の部分を組み立てないと完成しませんが、底ワンタッチ箱はパッケージを起こすと自動的に底辺が起き上がり、箱として使える利便性からワンタッチ箱と呼ばれています。
N式箱
今までの箱と違い、底面で折り込みや加工はなく、天面だけが開閉する化粧箱です。箱の蓋が開けやすい再開封性に優れているためギフトの箱やお煎餅のお土産箱に使用されます。
お客様の手で組み立てて頂く必要があり、慣れるまでの組み立てる手間もかかります。
では、どれがいいのか?
紙箱の底にはいくつかの形状があることがお分かりいただけたと思います。
どのタイプの底形状を選ぶのが一番良いのかは、中身の商品の大きさ、重さと部数によって変わってきます。
言い換えれば、中身の商品と部数によって最適な形状がでるということになります。
いろんなシーンがありますので、各状況によるベスト4方式で発表していきます。
加工費コストのベスト4
化粧箱パッケージを製作するに当たって一番気になる所はコストだと思います。
製造のコストだけで考えるとNo.4の底ワンタッチ箱は底面の糊貼り加工が一番複雑なのでコストが高くなります。
一方、No.1のN式箱は糊貼り加工がないため一番加工費が安くなります。
No.1 N式箱
No.2 キャラメル箱(サック箱)
No.3 底組み箱(地獄底)
No.4 底ワンタッチ箱(ワンタッチ底)
紙の有効率コストのベスト4
化粧箱は紙からできていますので使用する面積の少なければコストは抑えられます。
業種により違いがありよく目にしている場合もありますが、加工コストの安いN式箱ですが、他の3つより市場に出ている割合は一番少なくなります。
理由としては、紙の面積を一番多く使うのがN式箱なので、紙代がかさんでしまうということです。
糊貼り加工の費用を入れても他加工を選んだ方がトータルとしてコストが抑えられるということから絶対的にN式箱がコストがいいというわけではないのです。
No.1の底組み箱は使用する紙の面積が一番少ないため用紙のコストは一番安くなります。
No.1 底組み箱(地獄底)
No.2 底ワンタッチ箱(ワンタッチ底)
No.3 キャラメル箱(サック箱)
No.4 N式箱
内職組み立てコストベスト4
商品を化粧箱、紙箱に入れて販売するためには、セットする手間があります。手間イコール コストです。そして一番コストが高いのは人の手です。
底ワンタッチ箱でなければ基本料金が高いという内職屋さんもありますので、アッセンブリーを必要とする化粧箱、紙箱は底ワンタッチ箱が一番コスト安になります。
N式箱はどんなに慣れて早く組み立てることができても、個人差はありますが、底ワンタッチ箱の組み立ての5倍以上はかかります。
No.1 底ワンタッチ箱(ワンタッチ底)
No.2 キャラメル箱(サック箱)
No.3 底組み箱(地獄底)
No.4 N式箱
耐荷重のベスト4
化粧箱を作ったとしてもコストのみを追いかけて、潰れてしまったり、そこが抜けてしまったりと包装用の紙箱として使用できない箱になってしまったらお金を捨てることになります。箱としてしっかりと使える耐久性も問題として出てきます。
化粧箱は紙でできています。紙はティッシュペーパーやコピー用紙を触ると分かりますがペラペラです。そのようなペラペラな紙でも紙を重ねて厚くして強度を出します。
紙を厚くすることで強度を出して丈夫にします。厚紙になると紙はそれなりに頑丈になります。頑丈になっても注意したいのが化粧箱パッケージに商品を入れた際に一番荷重の負荷がかかる底面です。
底の組み方でも強度が変わります。強度の強い順にすると
No.1 N式箱
No.2 底ワンタッチ箱
No.3 底組み箱
No.4 キャラメル箱
キャラメル箱は側面に蓋が来るように横使いをすれば、No.1と同等の荷重に耐えられます。しかし、輸送時の横揺れもありますので瓶商品など荷重のある商品にはおすすめしていません。
で、結局どれがいいのか?
紙箱の底は、どのタイプの底形状を選ぶのが一番良いのかは、中身の商品と部数によって最適な形状がでることがお分かりになったと思います。
で、結局どれ底組の組み方がいいの?というご質問ですが、まずは中身の商品の重量に合わせるのが一番です。
商品に重さがないため、どれでも大丈夫という場合には、箱の大きさ、部数でコストを考えいちばん効率の良い紙の大きさで1枚の紙からいくつ印刷できるか?を考えます。そして、その次に抜きの加工の型の大きさは小さいほどコストがかからないため、小さくしたいところですが、小さければ時間あたりの製造数は少なくなり印刷代金は高くなるということも考慮します。
そんな、兼ね合いから見積もりを毎日している印刷営業でもすぐに回答はできないのですが、計算機を叩きながら一番安くなるベストな底組とお見積もりにさせていただきます。
化粧箱パッケージを作るならご連絡ください。トータルで余計なコストをかけないで最適な化粧箱のご提案をいたします。
埼玉県越谷市レイクタウンのパッケージ専門印刷会社
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