エンボス加工って何?
用紙に凹凸の立体感を作り、デコボコ、ツヤツヤや、ザラザラ、キラキラと表現できる光の反射と乱反射で紋様を作り出したり、凹凸による光と影の濃淡で紋様を作り出すことで、表現したいデザインに合わせ、上質な質感を表現できる加工のことです。
また、点字にあるように触覚をデザインと組み合わせ、商品パッケージを手に取った時に質感以上の刺激を表現できる加工もできます。
エンボスは印刷の色彩だけでは表現できない立体感でデザインの奥行を作り、通常にはできない特別感を演出できます。
エンボス加工の種類
エンボスは印刷と組み合わせたデザインにすると、部分的に加えるだけでも質感が加わり、上品さや高級感が増幅し存在感のある仕上がりの商品パッケージなります。
紙箱パッケージではエンボスを使用する際にはいくつかのエンボス加工方法があり、デザインやコストに合わせ、どの加工方法にするか?を決めます。
原紙本体にエンボスをつける加工
印刷するパッケージ用紙の原紙本体にエンボス柄を付ける方式です。
エンボスペーパーともエンボス用紙とも呼ばれています。
模様を彫刻した凸版と凹版のロールの間に紙を通し、圧を加え全体的に模様を付ける特殊加工です。エンボス加工を施す事で、通常の原紙にちょっとした工夫でおしゃれなパッケージに仕上がります。簡単に言えば、ボコボコっとした凹凸で紋様を作り、立体的な紙質になります。
エンボスの紋様見本
原紙エンボス例)用紙:水絞エンボス加工 + 文字:金箔押し加工
原紙エンボスを使用するとパッケージ全体にエンボス加工が施され上質な特別感が生まれます。模様を最大限に引き立たせるため文字やロゴは色数が少ない方が文字にもエンボス加工にも効果的です。
デザインする際にも単色系の色ですと模様が栄えます。もちろんフルカラーで印刷した紙箱パッケージも良いですが、なるべく原紙のエンボス加工を広く見せると、質感が上がります。
表面加工でエンボスをつける加工
次はオフセット印刷で2種のニスを使って仕上げるエンボス加工「擬似エンボス」をご紹介します。
グロスニス(艶有り)またはマットニス〔艶消し)
ニスを印刷する際には、オフセット印刷機のインキ壷に入れて通常のインキと同様に印刷します。カラー4色を印刷する場合は、1胴から4胴でCMYKを印刷して、5胴目でニスを印刷します。印刷面を保護して耐摩性を高めます。光沢とつや消しタイプがあります。メリットとしまして、通常の印刷機で印刷できるのでとても安価です。弊社では5色+コーター胴の機械が1台、6色機が1台の印刷機がございますので、1回でニスまで印刷可能なので、安価でご提供出来るというわけです。デメリットで言いますとパッケージ等を置く場合、店舗で置く場所や置く時間(日数)等の条件などで、ごく稀に時間が経つにつれて変色してしまう可能性があるという事です。皮膜層が非常に薄いので、プレスコートやPP貼りほどの保護力はありません。OPニス(オーバープリントニス)と呼ばれてます。
UVクリアー
上記のような印刷機のインキ壷に入れて印刷するのではなく、印刷機の最終部分についたコーターユニットと呼ばれる部分で印刷します。塗布量を多くする事が可能なので、上記のニスに比べてツルツル、テカテカの仕上がりになります。皮膜も厚くなります。UVニスは紫外線をあてて硬化させます。こちらもコーター胴が同じ機械に付いていますので、1回で印刷可能なので、安価でご提供出来ます。
擬似エンボスとは?
上記の2種のニスを使って印刷でエンボス調の凹凸をつくり、浮きだし効果を見せる事ができるUVニスによる印刷技術の方法です。上記のエンボス加工のように、印刷後にエンボス加工を施す場合、別工程により専用の型押し加工を行ったりと、高コストや納期が必要でした。疑似エンボス印刷は、2種類のニスを組み合わせたコーティング技術で、印刷機上で浮きだし効果を表現するため、経済的で対応可能な表面加工になります。
上記写真でいうとロゴ、車のシート部分は光沢感を出す為に、その部分をOPニスが乗らないように刷版でニス版を作り、UVクリアニスだけのるようにします。そうすることにより、その部分だけが光沢感のある表面加工になります。そして逆にそれ以外をOPニスで印刷して、その後UVニスのインキをのせることで、インキが弾きざらざらっとした加工になります。
エンボス加工で特別感のあるパッケージを作る際には
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