デザインのおかげで商品内容がわかりやすい
店頭では、お菓子、お土産、ヘルス用品と色んな商品が陳列されています。それらの商品パッケージは面白いデザイン、素敵なビジュアルので今までにない機能や新しい発想の商品を消費者の私たちに伝えてくれます。
商品パッケージのデザインには視覚で商品特長をわかりやすくアピールするという目的があります。そして、そのデザインは色彩ビジュアルだけの表現方法とイメージしてしまいがちですが、商品パッケージの外観や形状、使い勝手も大切なデザインの要素になります。
デザインに求められる要望は近年大きく変わりつつあります。彩り華やかな目を引くビジュアルだけがデザインという訳ではなく、お客様の手に届くまで、そしてお客様の使用感までトータルで考えることがデザイン役割となってきています。
最近ではユニバーサルデザイン(UD)といって、年齢や障害の有無、体格、性別、国籍などにかかわらず、多くの人にわかりやすく、簡潔に利用可能であるように「すべての人のための優しいデザイン」という考えが育ってきていて、ユニバーサルデザインに乗っ取ったパッケージのデザインが求められています。
偽りのただの飾りの取手?
先日、お客様からご依頼いただき、手提げタイプのパッケージを製作しました。
手に乗るほどの可愛らしいコンパクトサイズのパッケージです。
しかし、この手提げタイプのパッケージ、取手は付いていますが、手で持ってもらい持ち歩いく大きさではなく、実際に手で持って使用することは考えていない、ただのお飾りの取手をつけた、見せかけ手提げタイプなのです。
取手のメインの使用用途は商品棚のフックにかけることで、フック用の丸穴を無駄に大きくしただけとい商品パッケージです。
UDデザインが浸透してきた市場でわかりやすい例として、キューピーのマヨネーズのフタは握力の弱い方で開けやすい設計にし、分別廃棄が楽なように、瓶やペットボトルから付属のプラスチックが簡易的にとりはずしが可能とUDを意識して容器から包装までデザインしています。他の企業の製品でもUDの思想が浸透してきています。
提げタイプのパッケージをUDで考えれば、商品の重量に合わせ、手で持つか?肩にかけるか?が決まり、そこから長さ、荷重の耐久性、使用においての耐久性、そこから材質を決定しなければいけないそんな中、使い勝手の悪い手提げ部分をつけてUD流れに逆らってしまった。この手提げタイプの商品パッケージ。ですが…
実はちょっとしたヒット商品です。
ユニークな商品を紹介したい
どこで出ているかといとそれは、お土産の市場です。
お土産はユニークな商品とユニークなビジュアルのデザインで消費者の私たちに商品の魅力を伝えてくれます。
旅というのは特別な体験で、お土産購入も旅イベントの一つです。お土産を選ぶ旅ひとときを楽しんでもらうように、ネーミングで話題性を出してきたり、インスタ映えを意識し商品の形を工夫し、特別性や意外性を演出し、手にとってもらうバッケージで各社勝負しています。
デバートやショッピングモールに買い物にくるお客様はほとんどが女性ですが
駅や空港などお土産ショップのお客様は他の市場と割合が大きく変わり、仕事で全国を飛び回る男性ビジネスマンが多く利用します。女性はちゃんと街の中にある本店で購入したり、駅中デパート施設のお土産コーナーで購入したりと、様々な場所で購入しますが、男性は自分の必要なもの以外の買い物が好きではありません。最後の最後までお店に入るのでさえ面倒なことだと認識します。夏休み31日の宿題と同じです。そして最後の最後になって駅や空港で購入します。したがって駅や空港のお店に限り男性の比率が高くなります。
お土産をゆっくり選ぶこことが苦痛な男性、時間の限られているビジネスマンには、旅行の荷物を重くしたくないという気持ちから、軽量コンパクトで気軽に持ち運べるサイズのお土産を店頭の棚から、瞬時に探します。
ここだけでは注目されました
その中で、ちょっとしたヒット商品となっている手提げ風のバッケージのお土産化粧箱。小さくてかさばらない大きさ、そして手軽に持ち運べるイメージが手提げの形から伝わり、軽量のイメージを増幅させるため、購入に至る1つの要因だと分析します。
あとはぱっと見で、なんの名産のクッキーなのか、煎餅なのかと、中身が想像しやすく判りやすいこと、男性が手に取りにくいビジュアルや色彩でないことも男性をターゲットにする秘訣です。
お買い物では保守的と考えられる男性ターゲットには、デザイン的に目立てばそれで良いということはなく、売る場所に最適なイメージで商品購入に導いて行かなければなりません。
旅を満喫してもらいたい
使用用途に適さない、ユニバーサルデザインと逆向している、手提げタイプの化粧箱も所変われば、形状としてのデザインでうまく購入する方にアピールできた例です。
商品の保護、包装だけでなく、お客様の手に届くまで、トールタで考えることでデザインの役割です。
ユニークな商品でのお土産購入でも特別な体験の旅をさらに楽しんでいただきましょう。
手提げ箱の組み立て方
ご紹介した、手提げ箱ですが、組み立てが大変なイメージをお持ちだと思います。似たようなサイズの組み立て方のご説明です。
初めはこのように折れていて、畳まれている状態です。
底部分を対角線に指をかけます。底ロックという形状の箱です。
底部分を対角線をぎゅーと握り、立てていきます。
ロックするまで握ってくださいい。ロックされれば戻りませんし、なかなか箱が潰れることはありません。
上部ふた部分をロックします
左右の切れ込み部分を組み合わせます。
手提げ部分を双方くっつけます
凹凸部分で手提げが開かないようにロックして完成です。
もう1つ、同じ程度の大きさの手提げ箱のご紹介です。
初めの状態です
左右を立ち上げます
切れ込みを組み合わせます
切れ込みはしっかりと奥まで、動かなくなるまいで差し込んでください。
両サイドを立ち上げます
底面を折ります。
正面側を折ります。
手提げロック部分を折ります。
手提げロック部分の切れ込みに凹凸を差し込みしっかりとロックしてください
完成です。
使い勝手の悪い、手提げ箱のご紹介でした。
埼玉県越谷市レイクタウンのパッケージ・POP専門制作会社
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