変わった材質を使用して同業他社と差別化を図りたいクリエイティブ担当者様へ、参考になりそうな事例をご紹介いたします。
今回はテクスチャーが上品なTAKEOのファンシー紙を使用して、寄木細工の最高級ゴルフティーの1本用PKGの台紙製作をお任せいただきました。
木目のような風合いの和紙をご要望で、数点紙サンプルを挙げさせていただき、「アングルカラーくるみ」という用紙をお選びいただきました。
こちらの紙は最大で90k(約0.15mm)までと薄手でしたので、台紙として使用するには薄すぎるため、アングルカラー+コートボール+アングルカラーの3枚合紙で製作。お客様デザインで、寄木細工イメージのモダンな台紙が出来上がりました。
販売の際は、台紙の上にティーを1本セットし、OP袋に入れての販売となります。ゴルフ好きの方は「プレミアムウッドティー」で検索してみてください。素敵な寄木のティーです。ゴルフをやっていない私もほしくなってしまいました!
ファンシー用紙は、特殊な色味やテクスチャーでどれも大変魅力的ですが、厚みの展開が薄いものが多いです。そんな薄紙を使用してオシャレなパッケージを作成したい場合は、合紙で中央にコートボールを挟むことによって強度のある台紙に仕上げることができます。
今回は台紙を製作しましたが、薄紙を使用して化粧箱を作る際にも使える手法です。薄紙の風合いを利用して箱を製造したい場合は、表のみファンシー用紙で裏はコートボールにすれば費用を抑えることができます。
使用用紙の「アングルカラー」は単紙では0.15mm厚でしたが、コートボール310g(0.4mm厚)をサンドイッチすることによって0.63mmの厚みある台紙に仕上がりました。(計算上は0.7mm厚になりますが、合紙の際の圧によって厚みが目減りしています)
ファンシー用紙は高額ですが、紙そのものが美しくて個性的なので印刷の色数を絞ればコストダウンすることができます。
アースカラー等を使用したシンプルなデザインはトレンドでもありますのでぜひ検討してみてください。
ファインシーペーパーの専門店、TAKEOさんのHPを見ると価格的な指標も画像とあわせて調べられます。お手元にサンプル帳をお持ちでない方は、狙いの仕上がりイメージのキーワードで検索してみると用紙検討の幅が広がります。
今回使用した紙はこちら↓ (今見たら、在庫限りで終了になっていました…)
ファンシーペーパーは販売終了になってしまうものも多いですので、気になる用紙は早めにご検討ください。
用紙の地には落ち着いた色味の繊維がすきこまれており、簀目(すのめ)模様も入っています。
フランスの画家アングルが愛用した簀目入り絵画用紙をイメージした紙です。https://www.takeo.co.jp/finder/search/details.php?d_id=12
(引用元:株式会社竹尾HPより)
アングルカラーの収録されているTAKEOのサンプル帳です。
画像では伝わりきらないですが、独特のテクスチャーに豊富なカラー展開で、オリジナルパッケージに使用したら競合製品に大きく差をつけることができます。
コートボールやN-ピジョンなど、一般的な白板紙よりは当然値が張りますが、紙自体にテクスチャーがありますので、フルカラー印刷でごてごてとデザインする必要がありません。シンプルな紙地に墨1色でロゴ入れなど、…以外のデザインもお洒落なので検討してみてください。1c印刷のほかに、箔やカラ押しエンボス加工などもシンプルおしゃれに仕上がるのでお勧めです。