パッケージ・紙箱・紙什器をデザインから印刷まで、販促をバックアップして40年。埼玉県越谷市レイクタンで化粧箱商品パッケージ専門の製作会社です。プリンターで作るPOP用紙キット・無地箱・既製品ダンボール什器の販売や、紙箱・紙什器の印刷のご案内をしています。

サンプルカッターのご紹介

今回は(株)藤田で実際に使用しているサンプルカッターを紹介させていただきます。サンプルカッターを知らない方でもわかりやすく説明させていただきます。

サンプルカッターとは?

サンプルカッターとは何かというと、、文字通り「サンプルを作成するカットマシン」になります。と言われてもわからないと思うので、より詳しく説明します。

パッケージを製作する際、PC上でCADを用いて設計します。CADで設計した箱が本当に箱になるか、中の商品に合っているサイズの箱かを見るために大量生産前にサンプルカットして箱形状を確認します。サンプルカットした箱のサイズ、形状が合っていなかったら、CADで調整をして再度サンプルカットします。商品に合わせられるまで繰り返して、合わせられたら大量生産に入ります。この流れをまとめると下図のようになります。

サンプルカッター工程

上図の流れの中でサンプルカッターを使用するのは「設計した箱のサンプル作成」と書かれた部分で使用します。サンプルカットで試作を作成しないと本当に適切な箱になるかわからないため、非常に重要な役割を担っています。

カットできる材質

当社のサンプルカッターでカットできる材質を紹介します。

最大5mmまでの厚さのものをカットできます。材質は以下のものをカットできます。

・板紙・・・紙の中でも厚めの紙を指す。厚みは0.2~0.8mm厚くらい。パッケージでよく使われる。

・段ボール・・・A段(5mm厚)~G段(0.9mm厚)と厚めなため丈夫である。

・PP・・・PETと比べて柔らかいが透明度で多少劣る。傷つきにくい。

・PET・・・PPと比べて硬いが透明度で多少勝る。傷つきやすい。

・スチレン・・・発泡スチロールを高密度にしたもの。軽くて加工しやすいためPOPに使われる。

・シール・・・糊付きの紙。

以上の6点を主にカットしていますが、ご相談いただければカットできるかどうか検証いたします。

サンプルカットの過程

次は実際サンプルカットをする過程をご紹介します。

これがサンプルカッターの機械です。当機では最大900mm×1200mmサイズまでカットすることができます。

カッティングマシン

カットしたい紙をセットします。

カットしている中で紙がズレてしまうのを防ぐために紙を下から空気で吸引しています。紙質によってはより固定するためにガムテープで固定することもあります。

ちなみにカット時間は形状にもよりますが、通常のキャラメル箱だと1枚当たり1分もかからないので、素早くサンプルを作成できます。1枚の紙に面付数を指定できるため、時間はかかりますが、指定枚数を一度にカットできます。その間は他の作業ができるため、効率よく仕事ができます。

いざ、カットスタートです。下図のようにスピードが速いので、手を紙の上から離しましょう。

カッティングマシン
カッティングマシン
カッティングマシン

赤い丸で囲まれた部分についているツールでカットしていきます。アップしてみると、、

カッティングマシンのヘッド

このようになっています。A~Dのツールの説明をします。

【A】ペンツール・・・ボールペンで図を描くことができます。絵までは描くことができないため、目印となるような印のみ描けます。

【B】カットツール・・・カッターのような刃がついて、押切りでカットしていきます。紙の厚みに応じてカッターの刃の長さを変えてカットしています。

【C】プレスツール・・・罫線を作るためのツール。プレス圧も変えることができるます。材質が段ボールの時はプレス圧を弱くして罫線割れを起こさないようにしています。

以上の3ツールを駆使して、サンプルカットを行います。

実際にカットしている様子をお見せします。

下の写真がカットしたものになります。

平版キャラメル箱
平版キャラメル箱

無地ですのでかなりわかりにくいのですが、キャラメル箱になっています。罫線も入っていて、カットもできています。

カットが終わったら形状確認をします。箱にしてみると、、

キャラメル箱

ちゃんと箱になりました!

この中に商品を入れてサイズ調整を行います。もしスカスカだと商品が中で自由に動いてしまうことになります。このような状態では輸送中に商品が衝撃を受けたり、他のものとぶつかったりすることで、破損のリスクが高まります。特にデリケートな商品や壊れやすいアイテムの場合、このリスクを無視できません。一方、キツキツ過ぎると梱包する際に手間がかかり、作業時間が長くなります。また、無理に詰め込むことでパッケージ自体の破損の恐れもあります。このような状態では最終的にお客様にご迷惑をおかけすることになりますで、商品にピッタリ合うサイズにしなければなりません。当社内で形状確認終わりましたら、お客様にお見せして確認いただくことになります。この確認作業を通じて、お客様のご要望に沿った適切な梱包を実現し、安心して商品をお届けできるように努めてまいります。

まとめ

サンプルカッターについて、ご理解いただけたでしょうか。パッケージ製作には欠かせない工程になります。こちらの機械を用いてご依頼いただいたパッケージを作成したり、時にはご提案用に変形パッケージを試作しております。さらに詳しく知りたい方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。


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