パッケージ化粧箱のオンデマンド印刷活用法
- 2024.11.22
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オンデマンド印刷とは
オンデマンド印刷とは、オフセット印刷用では必要な版を必要としない、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのトナーの組み合わされた色を専用の高詳細プリンター機で行う印刷です。
化粧箱パッケージの少ロットは割高
練りに練った企画でやっと漕ぎ着けた新商品。そんな我が子のように可愛い爆売れ間違いなしの新商品。「まずは展示会で反応を見るため化粧箱を30個作りたい」となりますが、化粧箱パッケージ印刷の見積もりをとると、初めて化粧箱の印刷に携わる担当者の方は印刷見積もり価格にビックリすることになります。
サンプルとして欲しいのに、箱1個あたり単価5,000円の見積もりに、商品より高いっ!!となってしまうことになります。
しかし、大まかなアバウトでいうと、化粧箱の印刷は25個でも1000個でも基本料金が15万円〜程度で、基本料金から個数を割った金額になることから、個数が少なければ、単価が単価5,000円と高くなってしまうということになります。
そんなときはオンデマンドパッケージ印刷です。
化粧箱を印刷する方式をオフセット印刷と言います。印刷精度がよく、大量生産に向いていることからオフセット印刷が主流となっています。
オフセット印刷は版といって判子のようなものが色の数だけ必要になりますが、オンデマンドだと版が不要で版の出力を必要としないため4色印刷の4版分の費用コストが削減できます。
また、オンデマンドだと版の出力を必要としない印刷のため、出力時間を大幅に短縮できますので、短納期の商品にも向いています。
展示会でサンプルとして使用する化粧箱を25個オンデマンド印刷で作成した場合の価格は、箱の大きさにもよりますが、抜きをサンプルカットにして単価1,800円でトータル45,000円とオフセット印刷と比べるとおおよそ1/3の価格で化粧箱が作れます。
色も綺麗な高詳細印刷
オフセット印刷と同様の綺麗さとはいかないまでも、オンデマンド印刷は高詳細の解像度まで再現する専用の高性能プリンターです。実際に商品のパッケージとしても使用している商品も多数あります。印刷の品質が下がってしまうというような全く問題ありません。
印刷できる紙のサイズは700×488ミリ、紙の厚さは四六判で310k(紙の種類により誤差あります)まで対応しています。
紙の種類はコート、マット、クラフト、ラベル用紙などおおよその紙に対応しています。オンデマンド印刷はトナー式ですので、機械内部は高温になります。ストーンペーパーや、PET用紙など熱に弱い用紙は使用できません。
オンデマンド印刷はシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの他、クリアートナーがあり、印刷と同時に表面加工のビニール、PPと同じような光沢を加工ができ、輝きのツヤのあるパッケージ化粧箱が制作できます。
しかし、ニスではなくトナーで光沢をだしていますので、ニスのように傷や擦れから守る保護の効果はありません。
実用的ではないのはコストにもあり、ニスのトナー料金が全体の印刷料金と同じくらいかかかるので料金が倍になり、通常の印刷機を使用するより高額になります。
よって、オンデマンドを利用するローコストがのメリットがなくなってしまいます。
オンデマンドパッケージ印刷の流れ
印刷の前にパッケージのデザインをご用意ください。
ご依頼いただければ、弊社でパッケージのデザインします。年間300のデザイン案件を作成するパッケージ専門のデザイナーが最適なパッケージをデザインさせていただきます。
データ入稿もお待ちしています。その際には型のデータをお渡しします。
型のデータにデザインを乗せて、そのまま印刷できる完全データでご入稿ください。
デザインに合わせた、紙の種類、紙の厚さでオンデマンド印刷をします。
抜き加工で化粧箱の形状にします。
部数が多い場合は抜きの機械で、数が少なければサンプルカッターで箱の形状にカットします。
初めに部数が少なかった場合のサンプルカッターでの流れをご説明します。まず、トレシングペーパーに図面の線とトンボを描きます。
透けたトレシングペーパーの図面の線とトンボを、カットする紙とピッタリ合わせます。
バキュームが固定していますが、さらにしっかり固定するためテープでしっかり固定します。
サンプルカッターは筋押しとカットを自動運転でやってくれます。
設計の図面通りに自動でカットしてくれます。
手でカットすると、どうしてもズレてしまいますが、機械なので図面通りにぴったりです
弊社では小ロットのオンデマンドでもサンプルカットで使用していますが、正確なので量産印刷前のサンプルの形状テストのサンプルカットにも使用しています。
部数が多い場合はサンプルカッターではなく、下記の抜きの機械で化粧箱の形状に抜きます。
下記の機械で貼り加工をし糊貼りします。
梱包し、発送して化粧箱パッケージかお客様に届きます。
埼玉、都内近郊でしたら自社便でお届けします。
今回オンデマンド印刷したパッケージをご紹介
オンデマンド印刷の流れをご説明しましたが、今回オンデマンド印刷したパッケージがどんな化粧箱だったか?ご紹介します。
ここまで組み立てるとわかりますが、Tシャツを入れるギフト箱です。
もちろん、デメリットもあります
最後にデメリットを持ってきて、ずるいですが、インクがトナーのため、色の変動が激しく、女性や赤ちゃんの肌を前面に出すパッケージには確実性がないため向きません。また、毎回ピッタリ同じ色を出したい商品も、色の再現性がよくないため不向きです。
また、回転速度が遅いため大量生産には向かず、部数が500部になるとオフセット印刷機で印刷した場合と価格が変わらなくなってしまいます。
また、印刷ズレはオフセット印刷機の比ではないくらいズレますので、抜きズレに厳しいデザインには向きません。
少ないロットのパッケージ印刷はオンデマンドをご活用ください。
オンデマンド印刷は版が不要なため、少ロットの10部からでも発注することができます。少部数の印刷でもコストを抑えて印刷が可能です。
コストのため、諦めていたサンプルや試作、少ロットでの販売の商品に是非お使いください。
埼玉県越谷市レイクタウンのパッケージ専門印刷会社
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